M&A仲介・FAの手数料相場データ

中小企業庁に登録されたM&A支援機関 2,590社の最低手数料と成功報酬の算定方式(2026/09/25時点)

データの要点

  • 中小企業庁の「M&A支援機関登録制度」に登録された法人は2,590社。仲介に対応するのは2,342社(90%)、FAに対応するのは2,472社(95%)です。
  • 最低手数料を登録している2,174社の中央値は300万円。最も多い価格帯は「100万超〜300万円」です。
  • 成功報酬の算定方式は「株価レーマン方式」が最も多く、1,040社が採用しています。
  • 最低手数料は、譲渡価格が小さい案件ほど実質的な料率を押し上げます。小規模な売却では、算定方式とあわせて最低手数料を確認することが重要です。

登録M&A支援機関の手数料データ(全国)

全国の中小企業庁の登録M&A支援機関(法人)2,590社の集計(2026/09/25時点)

登録機関(法人)

2,590社

仲介に対応

2,342社

90%

FAに対応

2,472社

95%

最低手数料の中央値

300万円

2,174社が登録

最低手数料の分布(登録のある2174社)
  • 100万円以下417社 19%
  • 100万超〜300万円681社 31%
  • 300万超〜500万円464社 21%
  • 500万超〜1,000万円303社 14%
  • 1,000万円超306社 14%
成功報酬の算定方式(2580社)
  • 株価レーマン方式1040社 40%
  • オーナー受取額レーマン方式429社 17%
  • 移動総資産レーマン方式418社 16%
  • その他266社 10%
  • 上記以外の方式427社 17%

最低手数料と算定方式は、仲介を行う機関は仲介の譲渡側、仲介を行わない機関はFAの譲渡側の登録内容です。 出典:M&A支援機関登録制度HP(中小企業庁)の登録支援機関データベースをもとに当サイトで集計。

都道府県別の最低手数料(中央値)

本店所在地で集計。登録機関が10社未満の県は、中央値が少数の機関に左右されます。

都道府県登録機関最低手数料の中央値
北海道62社235万円
青森県4社200万円
岩手県7社300万円
宮城県25社200万円
秋田県8社300万円
山形県10社400万円
福島県19社300万円
茨城県25社225万円
栃木県18社400万円
群馬県27社300万円
埼玉県54社200万円
千葉県29社300万円
東京都1097社500万円
神奈川県99社250万円
新潟県34社200万円
富山県15社900万円
石川県30社200万円
福井県7社300万円
山梨県6社200万円
長野県30社300万円
岐阜県24社250万円
静岡県45社500万円
愛知県136社300万円
三重県15社275万円
滋賀県5社200万円
京都府46社500万円
大阪府266社350万円
兵庫県52社300万円
奈良県12社360万円
和歌山県6社100万円
鳥取県7社125万円
島根県3社550万円
岡山県30社200万円
広島県45社500万円
山口県14社300万円
徳島県12社500万円
香川県11社500万円
愛媛県21社200万円
高知県4社500万円
福岡県124社300万円
佐賀県9社150万円
長崎県15社100万円
熊本県23社200万円
大分県11社200万円
宮崎県9社300万円
鹿児島県16社200万円
沖縄県23社300万円

同じレーマン方式でも、報酬は数倍変わる

成功報酬の計算に使う「基準額」を何にするかで、同じ案件でも報酬額は大きく変わります。 登録機関で最も多いのは株価レーマン方式(1,040社)ですが、 移動総資産や企業価値を基準にする方式では、借入金の分だけ基準額がふくらみます。

算定方式基準額の考え方基準額成功報酬
株価レーマン方式株式の譲渡対価5,000万円250万円
オーナー受取額レーマン方式譲渡対価+役員借入金の返済など7,000万円350万円
企業価値レーマン方式株式価値+有利子負債1億5,000万円750万円
移動総資産レーマン方式譲渡対価+負債総額2億円1,000万円

試算の前提:株式の譲渡対価5,000万円・役員借入金2,000万円・有利子負債1億円・負債総額1億5,000万円の会社を、料率5%(5億円以下の部分)で計算した場合。 実際のレーマン方式は基準額を段階に分けて料率を変えるため、金額が大きい案件では計算が変わります。

この前提では、株価レーマン方式と移動総資産レーマン方式で報酬が4倍違います。 借入金の多い会社ほど差が開くため、手数料を比べるときは料率だけでなく何を基準額にしているかを必ず確認してください。

最低手数料が実質の料率を決める場面

最低手数料の中央値は300万円です。料率5%で計算すると、譲渡価格が6,000万円を下回る案件では計算額が最低手数料に届かず、 実質的な負担率は次のように上がります。

譲渡価格料率5%での計算額実際に支払う額実質料率
2,000万円100万円300万円15.0%
3,000万円150万円300万円10.0%
5,000万円250万円300万円6.0%
6,000万円300万円300万円5.0%

最低手数料を300万円として試算。登録機関のうち最低手数料を登録している2,174社の中央値です。 小規模な売却を検討する場合は、最低手数料の水準が手取りに直接効きます。

登録機関の8割は、仲介もFAも兼ねている

「仲介会社かFAか」で会社を選ぶ発想は、登録データの実態とは合いません。 登録法人2,590社のうち2,154社(83%)が、仲介・売り手FA・買い手FAの3つすべてに登録しています。 仲介だけを行うと登録しているのは118社(5%)にとどまります。

登録している業務社数割合
仲介・売り手FA・買い手FAのすべて2,154社83%
仲介とFAの両方(上記を含む)2,224社86%
FAのみ(仲介は行わない)248社10%
仲介のみ(FAは行わない)118社5%

同じ会社が案件によって仲介にもFAにもなるため、会社の看板ではなく、その案件でどちらの立場に立つのかを契約前に確認することが重要です。 考え方は同じM&A会社でも、案件によってスタンスは変わるで整理しています。

データの見方

最低手数料は、譲渡価格から計算した成功報酬が一定額に届かない場合に適用される下限の報酬です。 たとえば最低手数料が300万円の場合、譲渡価格が数千万円の案件では、実質的な手数料率が10%を超えることもあります。

レーマン方式は、譲渡価格などの基準額を段階に分け、段階ごとの料率を掛けて成功報酬を計算する方式です。 基準額を株価(譲渡価格)にするか、移動総資産や企業価値にするかで、同じ案件でも報酬額が大きく変わります。 計算の仕組みはM&Aのレーマン方式とはで詳しく解説しています。

集計対象:M&A支援機関登録制度HP(中小企業庁)の登録支援機関データベースに掲載された法人(個人事業主は除く)。最低手数料と算定方式は、仲介を行う機関は仲介の譲渡側、仲介を行わない機関はFAの譲渡側の登録内容です。 各機関の自己申告に基づくため、実際の契約条件とは異なる場合があります。当サイトは中小企業庁が運営するものではありません。

手数料について詳しく知る

中小企業M&Aの相場:会社はいくらで売れるのか、規模別・業種別の目安を整理する
費用・手数料11分

中小企業M&Aの相場:会社はいくらで売れるのか、規模別・業種別の目安を整理する

「会社はいくらで売れるのか」は、売却を考える経営者が最初に抱く疑問です。本記事は、中小企業M&Aの売却相場を「時価純資産+のれん」の考え方から整理し、規模別・業種別の目安、価格を左右する4つの要因、相場より高く売るための準備、簡易的な自己査定のステップまでを売り手目線でまとめます。

2026年8月31日続きを読む
M&Aのレーマン方式とは:手数料の計算方法と、会社売却にかかる費用の総額を試算する
費用・手数料12分

M&Aのレーマン方式とは:手数料の計算方法と、会社売却にかかる費用の総額を試算する

M&Aの手数料説明で必ず登場する「レーマン方式」。取引金額を金額帯に区切り、5%から1%へ段階的に料率を下げて計算する方式ですが、同じ料率でも「どの金額に掛けるか」という基準次第で手数料は大きく変わります。計算方法と売却価格別の試算、着手金・中間金・最低手数料を含む費用の総額、見積もりを比較するときの注意点を中立的に整理します。

2026年7月14日続きを読む
会社売却の手数料の仕組み:仲介モデルとFAモデルの料金構造を整理する
費用・手数料10分

会社売却の手数料の仕組み:仲介モデルとFAモデルの料金構造を整理する

M&Aの手数料体系は「仲介モデル」と「FAモデル」で構造が大きく異なります。レーマン方式・着手金・月額報酬の仕組み、両手取引と片手取引の違い、そして売り手の費用が「誰に相談するか」でどう変わるのかまで、業界構造を公平に整理して解説します。

2026年5月10日続きを読む

手数料も含めて、自社に合うアドバイザーを選ぶ

専任コーディネーターが、報酬体系の比較から無料でご相談をお受けします。